誕生日星座の神話

いて座

11月23日〜12月22日生まれの人の星座


いて座
腰から下が馬のすがたをしたケンタウロス族とよばれる馬人族がいました。ケンタウロス族は乱暴で無知な人びとであると思われていましたが、このいて座にえがかれたケイローンだけはとくべつで、誠実な賢者(けんじゃ)でした。
 ケイローンは、クロノスと妖精(ようせい)フィリラのあいだに生まれ、正義感が強く、賢い馬人に成長しました。太陽の神アポロンと月の女神アルテミスから、音楽、医術、予言、狩りの方法などを学んで、ペーリオン山のほらあなに住んでいました。
 ケイローンは、勇者ヘルクレスやカストルに武術を教えたり、のちに医術の神といわれたアスクレピオスに医術を教えたり、そのほかにもギリシアの英雄(えいゆう)たちを育てました。
 ヘルクレスがケンタウロス族と戦ったとき、ケイローンはあやまってヘルクレスの毒矢に当たって死んでしまいました。神々の父ゼウスはこれをたいへん残念がって、ケイローンを星座にしました。これがいて座です。

イラスト・文 / KAGAYA

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