8月24日〜9月23日生まれの人の星座
イラスト・文 / KAGAYA
デメテルは農業の女神で、作物や草木など大地のめぐみを支配していました。ある日、デメテルのかわいい一人娘のペルセポネーが草原で花をつんでいました。するととつぜん、地面の中から馬車が出てきて、ペルセポネーをさらってしまうのです。
デメテルは、娘が死の国の王様プルトーにさらわれ、その妃(きさき)になっていることを知りました。悲しみのあまりデメテルがほらあなにこもってしまうと、地上の植物は枯れ、田畑は荒れはてました。
これを見かねたデメテルの兄ゼウスが、プルトーにたのんだので、ペルセポネーは地上に帰れることになりました。ところが、帰りぎわにザクロの実を4つぶ食べてしまったペルセポネーは、1年のうち4か月は死の国の女神としてくらさなければならなくなったのです。ペルセポネーのいない4か月間はデメテルの悲しみで地上は冬になり、四季ができたということです。おとめ座は、この物語のデメテルのすがたともペルセポネーのすがたともいわれています。